子供ができると、様々な騒音の問題が生じます。幼いうちは辺り構わず大声で泣きわめくので、近隣への迷惑をかけないよう気を遣わなければなりません。
思春期になると、今度は子供のプライバシーを守るための工夫が必要です。個室を確保することはもちろん、受験勉強の邪魔にならないよう、家族は騒音を抑えるため努力するでしょう。
しかしながら、いくら静かに生活しようとしても限界があります。
薄い壁越しでは、お互いに声が筒抜けになるのもやむを得ません。
そこで、防音のアイテムが求められるのです。簡易な方法として、防音カーテンが挙げられますが、隙間があるカーテンでは、あまり防音効果を期待できません。子供の部屋に防音壁を備えるリフォームをすれば、格段に防音効果が高まるでしょう。パワーボードといった防音壁は、ウレタン樹脂など厚みのある高密度の素材で、隣室の音が伝わりません。高価なパワーボードに限らず、サイディングでも防音壁として有用な種類もあります。
このような防音壁は、防音効果だけでなく、断熱効果もあり、部屋の冷暖房の効率も向上します。
防音壁のリフォームは、元の壁の上から貼り付けることも可能で、簡易な工事で終わらせられます。防音壁に加え、窓をペアガラスにしたら、外部の騒音もほとんど聴こえなくなるでしょう。窓ガラスをペアガラスに交換するのが簡単ですが、元の窓ガラスの上にもう1枚ガラスを重ねる手法もあります。床についても、防音壁と同様の防音効果があるクッションフロアを敷くというリフォーム方法が可能です。
クッションフロアを敷けば、階下の子供部屋に頭上の足音が響きません。子供はプライバシーの侵害を心配することなく、安心して受験勉強に励むことができます。
このように、子供部屋のプライバシーを守るためには、防音壁のほかに、ペアガラスやクッションフロアといったリフォームを同時に施すことが欠かせません。
子供部屋のプライバシーを確保できたら、喧騒が気にならなくなり、家族の軋轢も減るでしょう。