リフォームの勘所

畳からフローリングへのリフォーム

畳からフローリングへのリフォーム畳は、夏涼しく冬暖かいので快適ですが、埃が溜まりやすくダニの住みかにもなるので、管理が大変です。 一方、フローリングにはこうしたデメリットがないため、畳からフローリングにリフォームする家屋が増えています。

リフォームの方法としては、畳を撤去してフローリングに張替える場合と畳の上にフローリングを張るケースの2種類があります。前者の場合、畳を剥がすには、大変な手間と費用がかかります。取り除いた畳を廃棄する作業も欠かせません。

でも、一旦畳を除去してしまえば、フローリングに湿気が籠る心配がなく、快適に暮らせます。床面を扉の底面に合わせられることから、段差も生じません。バリアフリーの家を目指すなら、畳の除去によるフローリングへの張り替えが望ましいでしょう。何よりも、フローリング調の素材ではなく、本物の木材を使うことができます。本物の木材の温もりと質感は、クッションフロアやウッドカーペットでは味わうことができません。

前者より工程が簡単で費用も安く上げられます 一方、畳をそのままにして上からフローリングを重ねるリフォームは、前者より工程が簡単で費用も安く上げられます。クッションフロアやウッドカーペットは、ハサミで好きなサイズに切って貼れるため、DIYでも容易にリフォームできます。

ただし、フローリングの下に残った畳は、湿気が籠り、日本のような湿潤な気候では、たちまちカビだらけになってしまうでしょう。

フローリングの下に隠れた畳は目に見えないので、住人は気にならないものの、やがてカビの胞子が空中を浮遊し、カビの臭いが室内にたちこめる事態に陥ることもあります。

そこで、リフォームの際には畳に防カビ剤を撒いておくといった事前策が不可欠です。それだけでは足りないので、フローリング素材が傷んできたら、取り替える度に畳のカビ対策を講じることを忘れてはいけません。 クッションフロアやウッドカーペットといったフローリング素材は、経年劣化により、凹んだり汚れたりすることから、定期的な交換が必要なのです。